annex of S

Light in Darkness 22

2021/08/14
Light in Darkness
(⚠この章は裏描写を含みます)※R18ミンホです。登場人物は全て実在の人物団体等とは無関係です。高校生以下の方の閲覧はお断りしています。

L in D
→この作品について。パラレル/エロティックサスペンス/R20deep/刺激が強いお話なのでご注意下さい(SM表現等も有り)※レラユノからのミンホです、HCが悪役で出てきますがお話の中であっても辛い方は読まれないようにして下さい。



Light in Darkness

22





─Y─


その部屋をノックすると、奥からぼんやりと灯りがこぼれていた
社長室を抜けて更に奥のプライベートルームをノックする
ガチャリとドアが開いてチャンミンが顔を覗かせ、それから俺を見て目を丸くした


「ユノ…もう戻って来ないかと」
「チャンミン」
「なんでここに…?」


そんなにキョドって辺りを見回し、小声で喋らなくてもいいんだよ
俺をさっと中へ入れてチャンミンは鍵と二重のロックをする
それから俺の手を取ると自分の胸の中へ引き入れた


俺より少しだけ高いチャンミンの背丈
俺は顎を乗せて目を閉じる
…安心する
だから、ねぇ
チャンミンも安心して?


「チャンミン今のままでいれるよ」
俺の言葉にチャンミンは体を離して俺を見つめた
「ユノ何があった…?許して貰ったんですか?それなら…」
「…いや…条件付きでね」
「どんな」
「俺遠くへ行くんだよ」
「どこへ?」


さっきから質問責めのチャンミンに少し笑ってしまう
俺がふふ…と力を抜くとチャンミンは凄い形相で俺を睨んだ
「…チャンミン顔怖いよ」
「ユノどこへ…行くんですか」
「さあ、決めてない」


ほら、又だ
チャンミン、お前は全てを忘れてやり直すんだ
そう言おうとして言葉に詰まった
チャンミン、忘れたくない
俺は忘れない
でもお前は、忘れた方がいいんだよ


「家族の元に…戻ってチャンミン」
やっとそれだけを言うと俺はチャンミンに背中を向けた
「ちゃんと家に帰るんだ…」
「帰っても一人ですよ」
「ちゃんと誠意を持って奥さんを迎えに行けばいいよ…」


チャンミンはふっと溜め息をつくと俺の前に回り込む
俺はまた顔を背けたけれど、頬を掴まれチャンミンの方に向けられた
「何だよそれ……あんたがぐちゃぐちゃにしたのに!」
「そうだよ…だから俺を憎め、俺を忘れて…お互いの為なんだ」


きっとチャンミンは分かっている
分かっていて、最後のただをこねてるんだ
分かっているよ
今すべてを手放せる俺と違って守るものが多すぎる、そんなチャンミンと俺は同じ世界線を歩けない


チャンミンは暫く俺を睨んでいたけれど、ふっと宙を見てそれからぽつりと俺に尋ねた
「ユノお腹…減ってないですか」
「…減ってる、かな」
「じゃ…作るから座ってて」






≒≒≒≒≒






「なぁチャンミンここから月が見えるよ、初めてじゃない?」
「本当ですね、今日は満月だし雲もないからかな」


食事を終えて、ブラインドの隙間から窓の外を見る
それはいつもより大きく低い位置で暗い夜空にぽつりと浮かんでいた


俺は部屋の照明を消してブラインドを開けてみる
「照明消したのに…部屋まで明るく見えるよ」
「暗いから僅かな光でも明るく感じるんですよ」
チャンミンはそう言って俺の隣に並び、同じように窓の外を見た


「ユノ知ってる?月って人工物かもしれないんだって」
「えー…まさかだろ」
「だってずっとこっちに正面向けて地球の周り公転してるでしょ?自転しないし…絶対に裏側を見せない」
「そう言えばそうだな…じゃあ俺月に行くよチャンミン」


チャンミンは俺の言葉にハッと笑ってワイングラスを手渡した
「意味がわかりません」
「あーチャンミン俺ダメだから…酔うし」
「…酔えばいいよ」


綺麗な二重瞼のラインがすっと下がる
俺の唇にグラスがつけられ、傾けられて
ロゼの液体が喉を通る
月明かりの下、俺は静かにチャンミンの持つグラスからそれを飲んだ


「…さよならって言わないでユノ」
「ン……」
「黙って出ていって、朝になったら」
グラスが離され、代わりにチャンミンの唇が降る
俺はチャンミンの後頭部に手を回してソファーに倒れ込んだ







─────‥







どうやって誘ったのか、もうよく覚えていない
ただあの時は必死だった
今はもう、武器なんか要らない
ただ本当に、最後にチャンミンが欲しい
愛する人が


「酔ってるの‥?ユノ…やらしい…」


今はソファーの上
チャンミンの上に乗せられ下から突かれながら、俺は自分の胸の先を弄る
カラダが熱いよ
感じたいんだ
もっともっと
酔っているから、もう好きにさせて


自分の先端から溢れた液を手に取りそこに塗り付ける
ねぇ、みて
もう俺…
チャンミンはその手をよけて舌を突き出す
更に温かく滑って、俺はもっと胸を突き出す


「ぁ……あぁ…」
「…ユノ気持ちいいの」
「チャン…ミン…ああ…」
「ユノ自分で動いて?…僕を犯して」


俺は我を忘れる
チャンミンの舌に胸の先端を押し付けながら、自分のナカでチャンミンを扱く
いい所に当たってたまらない
好きだよ
好きすぎて俺は錯乱
チャンミンの目が虚ろに


滲んだ汗が月の灯りだけでじんわり光る


───暗いから僅かな光でも明るく感じるんですよ


チャンミン、お前が俺を見つけてくれた夜も、こんな満月だった


微かな記憶が蘇る
フラッシュバックする
水の中で、俺の手を掴み、そして溺れかけた
命をかけてくれた
俺の胸を何度も押して、唇から息が吹き込まれた


「あぁ……ああ………チャ‥ン…ミ……」


生きているから、こんなに感じられる
それだけで、俺は、自由になれる


「ユノ‥‥」


俺の名を呼ぶその声
彫刻のように綺麗なチャンミンの顔が俺だけを見つめ歪んでく
全部瞼に焼き付ける
身体と心に







──────‥







すべてが終わり、シャワーの中で黙ったまま抱き合った
何も言わなくてもいい
後もう少し、このままで


チャンミン、泣いているの?
だけど幾本もの水の糸で見えないから気付かないふりをしてあげる
俺のも見えないふりをして?チャンミン
今日の終わりには、笑って眠ろう


そしていつか、すべては思い出になる
温かな記憶しか浮かんでこない
そんな、素晴らしい二人の想い出に
















次回最終回です

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Comments 12

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2021/08/14 (Sat) 21:42

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2021/08/14 (Sat) 21:44

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2021/08/14 (Sat) 22:05

みん

この小説で、わたし何回泣いたかな、、、ってほど涙してました😭
でも、こんな素敵な物語をありがとうございます
最終回恐いけど、まってます❗

2021/08/14 (Sat) 22:40

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2021/08/15 (Sun) 00:25
sari

sari

Re: タイトルなし

ツ*ノコ様
お久しぶりです。あ‥気付いてくれた笑。でも実は前半からちまちま入れていて(多分誰も気付いてくれない笑)
ラスト、気に入って貰えるかは謎です←

2021/08/15 (Sun) 01:58
sari

sari

Re: タイトルなし

*ろ*き様
ありがとうございます。そうですね、別れました(はっきり)ユノは‥月へはいかないですね笑(一気にファンタジー)最終回、是非読んで下さいね。

2021/08/15 (Sun) 01:59
sari

sari

Re: タイトルなし

*の**む様
ありがとうございます。そうね、最後まで切なかったです。どうなるんだろうか~。あー今回はあまり多くを語るのはやめときます、最終回是非きて下さい。

2021/08/15 (Sun) 02:00
sari

sari

Re: タイトルなし

みん様
ありがとうございます。それだけ入り込んでくれてたって事で嬉しく思います。こんな調子だからラスト怖いですよね~。私もある意味怖いです←

2021/08/15 (Sun) 02:01
sari

sari

Re: タイトルなし

h─*様
ありがとうございます。お待ち下さいね♡

2021/08/15 (Sun) 02:02

シータ

sariさま
おはようございます
-暗いから僅かな光でも明るく感じる-
Light in darkness…
。゚(゚´∵`゚)゚。>>>>>
かぐや姫は月に帰りましたが、
ユノ、月の裏側に行ってしまうの?
月のお話しがとても心に残りました
チャンミン、ロケット、飛ばして迎えに行ってぇーー!

2021/08/15 (Sun) 10:03
sari

sari

シータ様
顔文字が可愛い←そこ?
月の話はたまにそんな事言われてたりしますね。確認のしようがないから結局死ぬまでわからないけどね~。社長さん、ロケット所持してたら凄いです、ボスさっさと倒せそうです笑
今日の最終回も是非読んで下さいね~。

2021/08/15 (Sun) 11:11
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sari
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