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first love 02

2021/07/15
first love
※R18ミンホです。登場人物は全て実在の人物、団体等とは無関係です。高校生以下の方の閲覧はお控え下さい。けっこうアダルトです、イチャコラな感じを読みたい方は不向きです。

first love
→この作品について
パラレル/ビター/純愛/R20(傾向が相反していますが色々な意味を含みR20指定)裏描写は直接的ではないですが刺激がありますのでご注意下さい。悲恋なので甘々を好む方は不向きな作品です。※学園物の様に始まりますが学園物ではありません。

first love ─愛を頂戴─
02











昨日の話をキュヒョンにすると、彼はちょっと眉をしかめて僕に言った


「ユンホ先輩来てたんだ、珍しい」
「え…?」
「お前くらいじゃない?あの人知らないの、あの人遊び人で殆ど学校来てないよ、親が金持ってるし」
「へぇ…」
「ここ来ても男ばっかだし、夜はクラブ入り浸って女子校の女に手出しまくってるって噂で有名だぞ」
「え…高校生なのに?」
「お前なあ…馬鹿だろ、あ…」
キュヒョンはそう言った後宙を見て
「なんでも男も相手するらしいけどな」
そう言って苦笑いをした


「まあ噂だけどな、確かにイケメンだし綺麗だし…俺もあの人ならいけるかも」
「え…」
「こんな男子校にいてると感覚も麻痺するでござるよ」


僕はぽかんとしてキュヒョンを見た
長い間ぽかんとしていたのか口をむにっとつままれる
「嘘だって…引いてんじゃねーよ、お前キスも知らないドーテイだから刺激が強い話だったか」
「はあっ?キスくらい…っ」
「ある?」
「いやぁ…」


ない…
だってまだ高校生一年だぞ
毎日そんなことでアタマはいっぱいだけど相手がいないんだから仕方ないだろ
僕はその言葉を飲み込んで、廊下の窓から離れの体育館を見下ろした


今日もいるのかな…あの人は
ああやって一人で、昨日は何してたんだろう
何を思ってたんだろう
何となく、そんなどうでもいいことが僕は気になった


気になって気になって、そして僕は気がついたら放課後に一人で向かっていたんだ
昨日のあの場所へ




≒≒≒≒≒




誰もいなくなった放課後、僕は小心者みたいにこっそり体育館の扉に耳をつけた
何の音も聞こえて来ない
今日は居ないのか
そう言えば殆ど学校に来ていないとキュヒョンは言ってたな


というか…それがどうした
なんだってこんなことをしてるんだか、自分でもよくわからない
だけど何となく気になった


無音の体育館
とりあえず扉をそっと開けてみる
ぐるりと見渡したその端っこに、一人の人が座ってボールをくるくると回しているのが見えた


長い指の上でくるくる回るボールが減速して彼の手に収まる
暫くしてからまた回して……彼は僕を見つけて口角だけをくいと上げた


「何?また忘れ物?」
「え…いや…」
「俺を探しに来たの?」


自信ありげなその態度が人を魅了させるのか
それともなんだかわからない儚げな雰囲気なのか
沢山の女の子を、泣かせているんだろうな
僕とは正反対だ


「そういうわけじゃないんですけど…」
「けど…?」
「なんか…ちょっと気になって、何してる人かな…って」


うっかり口を滑らすと、彼=ユンホ先輩は立ち上がっていきなり僕にボールをパスしてきた
「それ倉庫に仕舞っといて、もう帰るから」
「…僕が?」
「あー、普通に片付けるのも面白くないからここから倉庫に投げてみて?うまく入るか」
「え…」


そんなの絶対無理に決まってるのに、目でやれと言われて仕方なくボールを構える
思いっきり手を伸ばしてボールを投げて…
それは倉庫の入り口にドンとぶつかって転がった


「あー…チャンミン、下手だね…」
「すみません、無理ですよ…僕仕舞ってきます」
転がって戻ってきたボールを受け止め、僕は倉庫の中に入った
バスケットボールを入れるところは…どこだったっけ


「そこ、その右奥」
後ろからそう声がして僕はボールをそこに戻す
振り返るとユンホ先輩が目の前にいて、思わず心臓が跳ねた


「チャンミン」
「え…」
すっと長い指が僕の胸のボタンに触れる
その行動に又びっくりして後ずさる
だけどそれに動じることもなく、ユンホ先輩は僕の胸のボタンをゆっくりと一つ開けた


ちょっと…
この人は何なんだ…


〈遊び人だし男も相手するらしいぞ〉


そんなキュヒョンの声が脳裏を掠める
ちょっと待ってくれ
僕、この人にやられちゃうのか?
キスだってまだ女の人としたことないのに
いくら男子校だからってこんなの…


「うん、こっちの方がいい」


僕はその声にはっとして、自分の胸元を見下ろした


「ちょっと中のシャツダサいからお洒落なのに変えたらもっと良くなるよ」
「え…」
「チャンミンかっこいいんだから制服だってかっこよく着なきゃ損ってこと」
「え…あ、あぁ…」
「まだ1年だろ?これからだよ、帰り道だって気を抜かなきゃ女の子が見てるかもしれないよ?」


ユンホ先輩はふふっと笑って僕をじっと見つめた
なんだ…僕、何を勘違いしてたんだろう
馬鹿みたいだ


ふうっと息を吐き出して苦笑いすると、ユンホ先輩はいきなり顔を近付けてきた
「それともそっちが趣味?まあ男しかいない学校じゃあね…、チャンミン何だかんだ言って俺のこと見に来てたりして」
「えっ、ちが…」
「ふふ…とりあえず何でもいいから出したい時期か、俺もそうだったけどね」


綺麗な鼻筋、すっとした目が僕を見据える
僕は意味もなくドキドキした
綺麗な人だ
こんな顔の女性が居たらいいのに


「先輩何言ってますか…冗談がすぎるな…」
苦笑いすると、ユンホ先輩は僕の鼻筋をすっと撫でて虚ろな目で僕を見た
「チャンミン、童貞?」
「え…」
「卒業したい?」


一瞬、女の子を紹介してくれるのかもしれないと思った
でも、その傍らでそうじゃないと、なんとなく今悟る
そんなこと…
嘘だろ?


どっちもイケルと噂の、この人に喰われるんじゃと思ったけどどうやら違うのか
なんでこんなにも心臓が高鳴るのか、自分でもよくわからなかった


「したいです…けど」
「そう、じゃあさせてあげる…チャンミン凄くかっこいいし」
「何を…ですか」
僕が小さく尋ねると、彼は僕の手をすっと取って自分の胸に持って行った
手を、ブレザーの中に入れられる‥


「あ、ちょ…」
「あ…いい手」
「先輩何やって…」
親指が当たったそこがつんと硬くなってユンホ先輩は顔を少し歪めた
「ん…、感じる」
「かん…じる?」
「うん…相性、悪くなさそう」


どうして歪んだ顔も美しいのだろう
シャツ一枚を隔ててもわかる、男にしてはふわっとした胸
僕が少し親指を、ほんの少しだけ動かしただけでそんな虚ろな目
この人は…反則だ


どくん、どくん‥
深く脈打つ僕の心臓
妖しく微笑むのは、見抜いているから?


ぺろりと舐めた唇が紅く濡れている
そこから仄かに漂う苺の匂い
リップクリーム?
何でもいい
食べて…みたい


ごくりと唾を呑む僕の指に、ユンホ先輩はゆっくりと指を絡める


僕はそのまま魔法にかかったように、ユンホ先輩に手を引かれて体育館を抜け出した











to be continued

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